生産と消費の関係

装身にかかわるグッズは常に供給者が需要者に対して先手を打って煽る言わばデッチアゲ産業であり、この存在なくして女装は有り得ない。この世には必ず性別は在るが、衣食住に貢献する製品の中で最も明確な分類を持たせる傾向が強いカテゴリーは衣に関わるものである。これがなければ男性が女の衣服を身につけるという行為は成立せず、この意味から女装は利益の追求を目的とした販売業者が生んだファッションに於けるジャンルと考えることが出来る。現在の装身に纏わる商品の多様化は凄まじい勢いで進化しており、それは様々な媒体に写真や実製品のディスプレイなど多様な表現手段によって紹介し、ユーザー側の潜在意識を巧みにコントロールすることによって販売成績を上げている。このような営みの中での使用する側の活動一部が女装者であり、一般的傾向に反することなく非常に健全に機能するユーザーと捉えることが出来る。その中には宴会や文化祭での演出効果を狙った認知性の高いものから、性同一性障害(※)が起因する比較的広く知られていない少数派の嗜好まで様々である。何れにせよ女装は平和が生んだ購買力の反映に貢献している事実は歪めない。

※身体的には性別区分の中で正常に機能している状態であるが、自認に於いては反対であり、それに対して苦痛を感じ生活上では性別を超えることを望む者。また、その殆どは性転換願望を持つ。 英語訳はGender Identity Disorder「G I D(ジーアイディー)」。