画像に於ける哲学

女装の撮影をメインとする当社が業務活動の上で推察する哲学であるが、活動を前提とする機能体として性別とは別に文化及び社会の中でのジェンダー【社会学の権威イヴァン・イリイチ(Ivan Illich)の概念で、性別が異なる人間が相互に補完的分業をする本来的な関係の理想論。】の論説が導入されることで女装の意味について一般に解される社会類型の範囲とは別の概念が生まれた。これに至るまでの経緯は割愛するが、人間を有る機能体と解した場合、耐久性という面に於いて女のスペックは男よりも高く評価できる。仮説として人類の起源は双性であり、その組織的な観点から推察するとそれに近いものが女性と言え、生理器官や身体構造が変化したものが男性であると考えることも出来る。女装はこのような性差異を起因として発想したものであり、より双生に近づく行為であるとも解釈できる。これはファッションや社会習慣の域を超えた物でもあるとも言え、従って写真スタジオに於ける表現領域ではこの点を充分に踏まえた上で多角的な観点から女装に対する立体性の探求をすべきである。ポートレート撮影はある意味に於いて、部外者的ポジションを貫くことによって、優位性を発揮しその作品に独自の主張を生むことも有り得るが、女装写真に於いてはその限りでは無く、独自の指向を貫く論理が必要なるのではないだろうか。